実用日本語運用能力試験(TOPJ)の実施
試験の概要
日本語を母国語としない日本語学習者を対象に、日本語の語彙や文法、文型等の基礎能力と、日本社会や日系企業の習慣と文化に対する理解能力を測る試験を実施する。
リスニング問題と筆記問題で構成される。
初級・中級・上級3つのグレードがあり、グレード毎にA・B・Cでの3段階の評価を行う。
各評価のレベルは以下のとおりである。
- 上級A
- 14000語以上の語彙を習得している。新聞の社説や研究論文などを読み、内容を詳しく理解することができる。
- 上級B
- 12000語程度の語彙を習得している。日本の生活習慣、文化を十分に理解し、日本での生活を円滑に行うことが出来る。
- 上級C
- 10000語程度の語彙を習得している。小説など、一般的な内容の読み物が読める。やや専門的な書物も辞書を使えば、意味を理解することが出来る。
- 中級A
- 7000語程度の語彙を習得している。生活レベルの通訳が出来る。文字数の少ない漫画や雑誌を読み、理解することができる。自分の意思を簡易な表現で話すことができる。
- 中級B
- 5000語程度の語彙を習得している。看板を見て、単語を認識することができる。日本人の友人と打合せなどが出来、意志の疎通がはかれる。
- 中級C
- 3000語程度の語彙を習得している。初歩的な単語を使い、簡単なコミュニケーションがはかれる。
- 初級A
- 1200語程度の語彙を習得している。外国人向けの簡単な読み物が読める。
- 初級B
- 800語程度の語彙を習得している。図を見て、それについて簡単な説明ができる。
- 初級C
- 400語程度の語彙を習得している。単語を並べて話すことができる。
受験資格
なし。
実施回数および実施場所
- 実施回数
- 年に初級6回、中級6回、上級2回。
受験会場によって変動有
- 実施場所
- 日本(尼崎会場)・台湾(台中・高雄会場)・中国(大連会場)・ベトナム(ハノイ・ホーチミン・ハイズン・フエ・ダナン会場)・ネパール(カトマンズ会場)・ミャンマー(ヤンゴン会場)・タイ(コンケン会場)・スリランカ(コロンボ会場)
募集方法
インターネットへの情報掲載、パンフレットの配布。
応募方法
日本での受験はキャリタス資格・検定のサイトより応募。
海外での受験は現地事務所に委託。詳細はTOPJホームページにて掲載。
受験料
日本国内では、初級5,000円、中級5,000円、上級5,000円。
海外実施分は国ごとで異なるが、1,500〜4,000円(日本円換算)ほど。
問題作成方法
大学あるいは大学院での指導・研究等の資格、経歴あるいはそれと同等以上を持つ専門家が問題を監修する。
合格基準
各グレードとも、点数に応じてA、B、Cの3段階の評価を行う。合格・不合格の判定は行わない。
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